初めて通る道
他の何物かの影響を受けて、自分の思い通りにならないプロジェクトを成功裡に終わらせるためには、いったい何が必要なのだろうか?どんな条件が整えば成功するのだろうか?
プロジェクトの運命は、計画策定時点でほぼ決まっていると言っても過言ではない。言い換えれば、計画の良し悪しによって、プロジェクトが成功するかどうかが決まるということになる。良い計画をたてれば、プロジェクトは必ず成功に向かうはずである。
しかし、いったい良い計画とは具体的にどのような事に気を使いながら立案していけば良いのだろうか?
①不明点の排除
②最適なタスク分割
③正確な見積もり
④クリティカルパスに着目したタスク実行順序の考慮
⑤ステークホルダーとの調整
⑥変更管理
⑦コミュニケーション管理
…
…
…
と、あげればきりがない。
が、要はプロジェクト管理者が「自信のある計画」を、「信頼できる計画」を、立案すれば良いだけのことだ。
だが、「なーんだ、そんな簡単なことだったのか。」となれば良いが、そうそう都合良くいくはずがない。
いざ計画をたてようとすれば普通は、「自信のある計画とは?」という疑問に容易にぶちあたってしまうことになる。
なぜなら、似たようなプロジェクトや、参考になるプロジェクト・技術は過去に多々経験しているが、あえて意図しない限り、完全に同じ「プロジェクト」はこの世には存在しないからだ。
以前の経験が100%は通用しないのが「プロジェクト」なのである。
以前通ったことがある「似たような道」かもしれないが、「プロジェクト」は常に「初めて通る道」なのだ。
それゆえ、誰しも「自信」など持てるはずがない。
ましてや、プロジェクトの開始時点では、不明点のあること、あること、、、。
下手をすれば、不明点の方が多いくらいだ。
不明点だらけのプロジェクトすらある。こんなことでは、「自信のある計画」など、到底立てられる訳がないと感じてしまう。
果たして、このような状態の中で、「自信のある計画」を立案することは、本当に可能な事なのだろうか?
答えはYesである。
考え方や視点を変えれば「自信のある計画」は充分立案することが可能となる。
「自信のない計画」を「自信のある計画」に変えてしまえば良いのだ。
「自信のある計画」に変えてしまうことができたなら、そのプロジェクトは九分九厘成功したも同然である。