この「3C」を考案したのは、大前研一氏です。
1984年に出版された「The Mind of the Strategist」によって広く知られるようになりました。
Customer(市場・顧客)
Competitor(競合)
Company(自社)
の3つの視点で分析します。
3C分析のマーケティング上の目的は、市場・顧客、競合、自社のそれぞれの分析から成功要因を見つけ出し、事業を成功させるための方向性を導き出します。
市場・顧客(Customer)の分析
まず、市場規模や成長性、顧客ニーズなどの顧客を分析します。
マクロ的視点からはPEST分析がフレームワークとしてよく使われます。
P:Politics(政治的)
E:Economy(経済的)
S:Society(社会的)
T:Technology(技術的)
これらの外部環境は、機会になったり、脅威になったりします。
そして自ら制御できません。
分析した外部環境が、自社にとってどのような影響があるのかを把握することが重要です。
ミクロ的視点からはファイブフォース分析がフレームワークとしてよく使われます。
新規参入の脅威
競合企業
代替品の脅威
買い手の交渉力
売り手の交渉力
自社を取り巻く脅威を明らかにすることが重要です。
競合(Competitor)の分析
競合他社がその事業によって得られた「結果」とその「要因」の分析を行います。
結果:
事業の売上高や利益率、販売管理費用、1人当たり売上高や、㎡当たり売上高など。
要因:
製品開発、組織形態、販売チャネル、営業方法など、様々な切り口で分析します。
自社(Company)の分析
SWOT分析がフレームワークとしてよく使われます。
強み (Strengths)
弱み (Weaknesses)
機会 (Opportunities)
脅威 (Threats)
強み×機会:強みを生かして機会を活用する
強み×脅威:強みを生かして脅威に対処する
弱み×機会:弱点を克服して機会を活用する
弱み×脅威:弱点を克服して脅威に対処する
などを分析します。