STP分析の「STP」とは、
Segmentation:セグメンテーション
Targeting:ターゲティング
Positioning:ポジショニング
の頭文字を取ったもので、マーケティング戦略の中で使われるフレームワークの一つです。
市場を細分化し(セグメンテーション)、細分化した市場の中でどこを狙うのかを明確にし(ターゲティング)、競合関係の中で自社の立ち位置を明確にする(ポジショニング)ものです。
セグメンテーション
市場をさまざまなカテゴリに分類していく作業です。
分類するためにさまざまな切り口が必要になります。
例えば、
地理的変数:気候、人口密度、文化、政府による規制
人口動態変数:性別、年齢、職業、家族構成、所得水準、学歴
社会的心理的変数:ライフスタイル、価値観、性格、社会的階層
行動変数:購買活動、使用頻度、購買パターン
などがあります。
いかに自社の製品に合致した切り口を見つけられるかが大切になってきます。
ターゲティング
セグメンテーションにより分類された市場からどこを標的(ターゲット)にするのかを決定します。
その時に重要なのが次の4つのRです。
Realistic/Realistic Scale(規模の有効性)
市場の規模が実際に売上や利益を見込める最低限の規模であるかどうかを判定します。
Rank(優先順位)
市場の優先順位付けを行います。
Reach(到達可能性)
選択された市場に対して、商品やサービスを届ける時の容易性を判定します。
Response(測定可能性)
選択された市場に対して、プロモーション活動を行った時のユーザーの反応を判断します。
なお、「Rate/Rate of Growth(成長性)」「Rival(競合状況)」の2つのRを加えて「6R」とよぶこともあります。
ポジショニング
ポジショニングマップを使い分析することが多く、それぞれの軸に何を設定するかで、自社がどのような立ち位置かを判断します。
軸には、値段や品質、販売チャネルなど様々なものがありますが、要は競合他社と比較して優位にたてるところはどこかに着目することが重要です。
要は製品の差別化ということです。
これらを分析した上で、マーケティング戦略をたててゆくことになります。