-----------Cnet Japanより抜粋------------------------------------------------------
Twitterは米国時間1月8日、Donald Trump米大統領のアカウントを永久停止にした。
同氏のツイートが、先週に発生した連邦議会議事堂乱入事件の扇動に続いて、
さらなる暴力を誘発する恐れがあるという。
また1月20日に予定される次期大統領就任式を前に、
武装行動の計画が同社のプラットフォーム上で
拡散している例が見つかっているとしている。
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メディアは情報を得る上でとても重要なプラットフォームだ。
だが、それは時に我々に牙を向けたり、
ややもすれば我々の思考そのものを奪ってしまう危険性さえある。
メディアが新聞、ラジオ、テレビ主流の時代なら、情報は「非匿名性」で規制されてきた。
しかし、Twitterにおいては「非匿名性」はほぼ存在しないと言って良いだろう。
それが故に、間違った情報や、プロパガンダに近い情報さえ、
「匿名性」に守られることで、半ば無責任に一瞬のうちに全世界へと拡散される。
一部の大衆は、その情報の正確さを判断できずに、(いや、判断せずに、)
感情のみでそれに同調し、
拡散の輪は同心円状に加速度的に膨らんでいき、
最後には世界を飲み込むほどの力を持つ可能性さえある。
しかし、「暴力を誘発する恐れがある」という理由で、
しかも、「自由の国アメリカ(昔も今もアメリカの自由の定義は怪しいとも思うが)」で、
「言論の自由」を奪うということが本当に起こるなんて前代未聞の出来事ではないだろうか?
「自由」は無条件ではない。
しかし、、、「恐れがある」ことを条件に「自由」を剥奪することは許されない。
「法治国家」で、「言論の自由」を奪うことが出来るのは唯一「法律」でしかありえないのではないだろうか。
こんなことが許されるようになれば、それこそどこかの「自称法治国家」になってしまう。
いずれにしても、無数の情報に溢れるインターネット社会、
この世界で「自由」を手に入れるために最低限必要なことは、
情報に振り回されない、かつ騙されない確かな眼を手に入れることだ。